「野良猫が子猫を産んだので、なんとか助けてあげたい」
「近所に捨てられた猫がいて、飼い主を見つけてあげたい」
「親戚の事情で飼い猫の面倒が見られなくなり、新しいお家を探したい」
…こんなふうに感じたことはありませんか?
でも、「どうすればいいかわからない」「相談できる人がいない」「ボランティアに頼んだけど断られた」など、解決の糸口が見つからず、困った経験はありませんか?
猫アズカルは、そんな悩みを解決するために生まれた、猫を預かりたい人と預けたい人をつなぐプラットフォームです。
猫を預かる・預けるということは、小さな命を引き受けるという責任ある行動です。
そのためには、十分な知識と配慮が欠かせません。
特に、生まれたばかりの子猫は、授乳やケアを通じて免疫をつける大事な時期にあります。
成長を見守りながら、毎日のケアが必要です。
また、見えない病気が隠れていたり、他の猫からウイルス感染を受けて容態が急変することもあります。
「猫を預かったり預けたりするのは大変そう…」
そう思われるかもしれません。
たしかに、猫に関わることは簡単なことではありません。
ですが、一匹でも多くの猫に愛情を注ぎ、みんなで協力しながら育てることで、救われる命が増えていきます。
たとえば、
「気になることがあれば、すぐに病院に連れて行く」
「わからないことがあれば、すぐに相談する」
そんな小さな心がけが、小さないのちを守る力になります。
管理人自身の保護猫活動の経験から
猫アズカルは、管理人がTNR(野良猫の捕獲・不妊手術・リターン)や保護猫活動に携わってきた経験から生まれたアイデアです。
活動の中で、「猫を預かってくれる人がいれば…」「送迎を手伝ってくれる人がいれば…」と何度も感じる場面がありました。
ボランティアといっても、普通の生活を送る一般の人々と変わりません。
それぞれが仕事や家庭を抱えながら、限られた時間と労力を無償の活動に割いています。
多くのグループは大規模な団体ではなく、慢性的な人手不足や資金不足に悩まされ、その中で保護される猫の数はすでに限界を超えています。
それにも関わらず、「近所で子猫が産まれた」「野良猫をどうにかしてほしい」といった要請が次々と寄せられ、終わることがありません。
私も最初は見よう見まねで捕獲を手伝い、動画を通じて支援を募る活動をしていました。
しかし、その過程で次第に気づきました。
「ボランティア任せだけでは、この問題を根本から解決することはできない」
管理人が保護猫活動に携わるようになったきっかけ
私がこの活動を始めたきっかけは、住んでいる地域に多くの野良猫がいることに気づき、その姿を観察するようになったことでした。
お腹を空かせている子猫や成猫たち、病気に苦しむ猫たちの様子を目にするたび、何かしなければという気持ちが高まりました。
実は、それまで猫を飼った経験もなく、猫のボランティア活動について詳しく知っているわけでもありませんでした。
ただ、以前から大島弓子さんの漫画「グーグーだって猫である」シリーズを繰り返し読んでおり、
テレビなどで地域猫活動を目にする機会もありました。
また、友人の飼い猫と心を通わせた体験や猫カフェ巡りなど、猫と接することが私の中で身近なものになっていました。
そんな中、地元で出会う野良猫たちの存在が心に引っかかり、「何かできることを始めよう」と一歩踏み出しました。
インターネットで近隣の保護団体や動物病院を調べたり、YouTubeに野良猫の様子を投稿して、資金作りのきっかけにしたりしました。
その活動を通して気づいたのは、猫を保護するためには次のステップが必要だということです。
1. 猫を捕獲する
2. 病院へ連れて行く
3. 一時的に預かってくれる場所を見つける
4. 新しい里親さんを探す
これらのプロセスを一つひとつ丁寧に行うことが、猫たちの命を守るために欠かせないと実感しました。
猫を保護する際の段階について
1. 猫を捕獲する
野良猫を保護する際、最初のステップは猫を捕まえることです。
一般的には捕獲器を使用して捕まえる方法が取られます。
捕獲器は、自治体で貸し出している場合や、ボランティアから借りられることがあります。
もし猫が捕獲器を警戒する場合は、時間をかけて馴らすか、しばらく間を置いて再度挑戦するなど工夫が必要です。
人馴れしている猫であれば、キャリーケースや洗濯ネットを使って捕まえることも可能です。
2. 動物病院へ連れて行く
猫を捕獲したら、次にするべきことは速やかに動物病院へ連れて行くことです。
病院では、ウイルス検査(猫エイズ・猫白血病)、検便、虫下し、ワクチン接種、ノミダニ駆除などを行います。
成猫であれば、不妊手術(避妊・去勢)も必要です。
動物病院の診療費は保険が適用されないため、高額になることがあります。
特に子猫を複数保護した場合、頭数分の費用が必要になるため、保護主がその費用を一時的に負担するケースがほとんどです。
費用が問題で保護を断念する人もいますが、里親への譲渡時に費用を一部請求することも可能です。
また、周囲の人々に事情を説明し、支援金を募ることも一つの方法です。
さらに、保護猫活動に理解のある動物病院を見つけておくと、診療費を抑えられる場合もあります。
事前に病院へ問い合わせ、野良猫診療の対応状況を確認しておくと安心です。
3. 一時預かり先を見つける
保護した猫を一時的に預かる場所を確保することも重要です。
自宅で預かれる場合は、ケージを用意してフードやトイレの世話をしながら、猫が人に馴れるように接します。
特に生後間もない子猫の場合、3時間ごとに哺乳瓶で授乳が必要になるため、この役割を担う「ミルクボランティア」に協力を仰ぐことがあります。
もし自宅で預かることが難しい場合は、一時預かり先を探して同じようにお世話をお願いする必要があります。
こうした預かり先を見つけるための仕組みが、「猫アズカル」のアイデアに繋がっています。
4. 里親さんを探す
保護した猫に新しい家族を見つけるため、里親募集を行います。
募集方法には、以下のようなものがあります。
- 地域の掲示板に貼り紙をする
- 友人や知人を通じて探す
- 譲渡会に参加する
- インターネットの里親募集サイトを利用する
生後2~3ヶ月の子猫は比較的早く里親が見つかりやすいですが、大人の猫の場合は時間をかけることで良いご縁に繋がることが多いです。
病気や障害を持つ猫でも、理解のある里親が見つかるケースがありますので、広く募集をすることが大切です。
また、譲渡先には条件を設定し、猫の幸せを第一に考えることが重要です。
条件が満たされない場合、後々トラブルになる可能性があるため、慎重に進めましょう。
猫アズカルをお役立てください
猫アズカルを活用することで、「猫を快く預かってくれる人がいる」と思える安心感を提供し、猫を保護しようとする方々の背中を押すきっかけになればと願っています。
その結果、野良猫の保護がためらわれることなく、里親さんにお渡しするまでのプロセスがよりスムーズになることを目指しています。
また、猫の預かりボランティアを希望する方を募集しています。
例えば、
- 「猫が大好き」
- 「野良猫を見過ごせない」
- 「年齢制限があって保護猫は飼えないけれど、一時預かりなら協力できる」
さらに、
「預かりは難しいけれど、車での送迎ならお手伝いできる」という方の登録もお待ちしています。
「ボランティアに参加する」と構えず、私たち一人ひとりができる範囲で目の前の猫たちに手を差し伸べることで、救える命は確実に増えていきます。
ぜひ、猫アズカルをご活用いただき、あなたができる形でのご協力をお願いいたします。
無償の保護猫預かりサービス
※猫アズカルでは、猫の預かりを有償で行うことはございません。
(預かりボランティアから料金提示があった場合でも、応じる必要はありません。
フードや日用品、交通費などの必要経費については、事前に双方で相談し、合意した上でお支払いください)
- 有償の預かりは「ボランティア」とは見なされません。
- 有償を認めると、金銭目的の登録者が増える恐れがあります。
- 預かり希望者から見て、不公平感が生じる可能性があります。
- 猫アズカルでは、金銭トラブルに対して一切の責任を負いかねます。
※有償で「預かり希望」や「預かりボランティア希望」の場合は、猫アズカルを利用せず、個別で探されるか、他のサービスをご活用ください。
※有償の預かり行為は規約違反となります。確認された場合はサービスの利用停止となる場合がございます。
預かり期間中のフード・日用品について
猫アズカルでは、猫の預かり期間中のフードや日用品の費用について、基本的に預かりボランティアが負担することを原則としています。
ただし、依頼主からの申し出がある場合や、特別なフード・日用品が必要な場合、多頭飼育や長期の預かりとなる場合は、双方の合意のもとで受け渡しを行うことが可能です。
(※保護猫の場合に限ります。飼い猫の場合は、依頼主の負担となります。)
【預かりボランティアの心構え】
当サイトは、保護猫を優先とした助け合いを目的としています。
預かりボランティアの皆さまには、「預かってあげる」という意識ではなく、「一緒に保護する」「飼育できないけれど、預かりを経験させていただく」といった協力的な気持ちを持っていただけると、よりスムーズな支援が可能です。
もし、日々のフードや日用品の費用が大きな負担になる場合は、預かり活動を控えてください。
(時間的・体力的・精神的な負担も同様です。)
預かりボランティアとして協力するには、ある程度の余裕が必要です。
おおらかな気持ちで猫を受け入れられる場合のみ、ご参加いただければ幸いです。
常にご自身のキャパシティを確認しながら、活動をご検討ください。
飼い猫の預かりについて
猫アズカルは、保護猫を優先的に支援する助け合いサービスです。
保護猫とは、「里親を探すために保護された猫」のことです。
「外で暮らしている猫」や「飼い主がいない猫」がこれに該当します。
また、保護猫を預かる方は「保護主」と呼ばれます。
一方で、飼い猫とは「ペットショップやブリーダーから購入された猫」のことです。
また、保護猫を譲り受けた場合も、「元保護猫としての飼い猫(ペット)」に該当します。
飼い猫の預かりについては、以下の条件で対応しています。
・飼い主都合による預かり依頼(旅行、帰省、来客、仕事など) → 預かり不可
・飼い猫が捨てられる危険や命の危険がある場合 → 預かり可能
飼い主都合による預かり依頼について
緊急時に備え、猫を預かってくれる後見人をあらかじめ決めておくことは飼い主の責務です。
また、預かりが必要な場合には、友人・知人やペットホテルの利用を優先してください。
※飼い猫を預けるための他のマッチングサイトやサービスを活用することも検討ください。
飼い主都合の理由で猫を預けることを認めてしまうと、飼い主が責任を軽視し、安易に猫を預けるケースが増えてしまいます。
その結果、本来対応すべき保護猫への支援が遅れてしまう恐れがあります。
保護猫活動を円滑に進めるためにも、保護猫活動に直接関係のない依頼はご遠慮いただけますようお願い申し上げます。
飼い猫が捨てられる危険や命の危険がある場合
上記以外にも、転居や入院などで緊急的に飼い猫の一時預かりが必要になるケースがあります。
保護猫活動の現場では、飼い主の転勤や引っ越し、急病などの理由で猫が置き去りにされる例が少なくありません。
その結果、子猫が生まれて野良猫が増えるという悪循環に繋がります。
飼い猫を預かってほしい場合は、「このままだと捨て猫になる恐れがある」「命に危険が及ぶ状況である」といった場合に限り、対応可能です。
依頼主は、ボランティアに経緯を丁寧に説明し、十分に相談してください。
※預ける際は、フードや日用品の提供を依頼主がご負担ください。
飼い猫の預かり制限について
「保護猫を預かれるなら飼い猫も預かれるのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「飼い猫の安易な預かりは、捨て猫を増やす原因になる」という理由から制限を設けています。
「いつでも無料で飼い猫を預けられる」と思うと、気軽に飼い始める飼い主が増え、その結果、手放される猫が増えることが予想されます。
その結果、捨て猫や野良猫が増え、不幸な猫の数が増加します。
保護団体や個人ボランティアへの負担がさらに大きくなります。
猫アズカルはこの悪循環を防ぎ、殺処分を減らすことを目指しています。
そのため、飼い猫の預かりはポリシーに反するものとなります。
例えるなら、猫アズカルは「家族のいない子どもを次の家族に繋ぐための施設」のような役割を果たしています。
そこには「命を守り、生かす」という緊急性があるのです。
「個人的な都合で飼い猫を預かってほしい」という依頼は、児童養護施設に託児サービスを求めることに似た行為だと言えます。
猫アズカルは、飼い猫を無料で預かるサービスではありませんことをご理解ください。
その上で、外部のサービスなどをご利用いただけますようお願いいたします。
猫アズカルをご利用いただく際のご注意点
「猫アズカル」は、動物の預かりを人と人とのつながりでサポートするサービスです。
利用に際しては、さまざまな課題を一緒に解決していく姿勢が重要と考えています。
1.虐待や悪意ある行為への対策
残念ながら、野良猫には虐待や売買といった問題が後を絶ちません。
近年では「里親詐欺」と呼ばれる、虐待目的で猫を譲り受けるケースも報告されています。
猫アズカルでは、利用者情報をしっかりと確認し、不審な行動がないか注意を払いながらサービスを運営しています。
運営者は地域猫活動を通じて行政や警察と連携しており、不審な登録情報を必要に応じて共有します。
2.不測の事故や健康問題
猫を預かる際や搬送中に、不測の事故や予期せぬ病気・怪我が発生する可能性があります。
その際、事前に対処方法や責任の所在を明確にしておくことが重要です。
<例1>
・預かり中に猫が窓から転落して骨折した場合、預かり側の管理不足が問われます。
ただし、予測困難な事故の場合は、双方で費用負担について話し合いましょう。
<例2>
・ワクチン接種後に体調が急変した場合、依頼主が速やかに対応し、費用負担の合意を事前に取り決めることを推奨します。
3.トラブルへの対応
猫を助けることを最優先に、丁寧なやり取りを心がけてください。
最初は猫アズカルのメッセージ機能を通してマッチングを行っていただきますが、実際に猫の受け渡しを行う際はできるだけお互いの携帯電話やLINEなどを活用し、より直接的で詳細なやりとりを重ねていただくようお願いいたします。
感情的なやり取りを避けるため、第三者を交えるなどの工夫も有効です。
・ユーザー間のトラブルが生じた際は、両者の自己責任にて解決してください。
・トラブルに際し、運営者は規約に則り対処しますが、ユーザー間の問題に直接介入することはありません。予めご了承ください。
・猫の預かり中に依頼主または預かりボランティアと連絡が取れなくなった場合は、警察に届けてください。
4.預かり期間や内容の変更について
「猫アズカル」では、双方の合意のもとに預かり期間や内容を設定していただきます。
事情により変更が必要な場合は、冷静に話し合いを進めてください。
5.猫の所有権
預かり中でも、猫の所有権は依頼主に帰属します。
6.譲渡禁止
猫アズカルは譲渡を目的としたサービスではありません。
譲渡希望の場合は、適切な里親募集サイトをご利用ください。
7.コロナ対策
感染拡大防止のため、受け渡し時のマスク着用やアルコール消毒を徹底してください。
体調不良時は無理をせず、活動を控えるようお願いいたします。
預かり誓約書について
猫アズカルの預かり誓約書はこちらからダウンロードしてください。
※併せてお読みください
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